五十肩 (肩関節周囲炎)

大阪市東成区今里にあります。
鍼灸治療院リーチです。
五十肩 についての考察です。

もくじ

五十肩とはどんな症状?

まだ経験していない方は経験しないために
症状が出始めている方は悪化させないために
慢性化してしまった人も改善させるために
ぜひお読みください。

1.最初の痛みの場所は腕の付け根

五十肩はその名の通り肩に痛みが出ます。
でもまず最初に症状が出る厳密な領域はのは腕なんです。その痛みのもとは上腕にあります。

この痛みは上腕二頭筋の起始部(始まりの部分)であり 五十肩の初期は腕の疾患です。

上腕二頭筋(上腕の前面) 上腕三頭筋(上腕の後面)が短縮し肩関節のクリアランスが狭くなっている。

肩に感じた違和感を肩関節の問題として
「動かしてたらそのうち治るだろう」
とグルグルグリグリ回しているとこじらせてしまいます。
肩の痛みとせずに腕の疾患だと捉えることがこじらせない 長引かせないために重要です。

2.動作時痛

五十肩の場合
腕をぶら下げているだけでも痛く
何もしないでもズキズキ痛みますが
これも動作時痛です。

三角巾で腕を吊るすと痛みは軽減されます。
この痛みは腕自体に重さがあり それを持ち上げるために患部に力が入り痛むのです。

3.夜間痛

急性期には夜間痛も経験します。
寝てるだけでも痛いのだから安静時痛?
なのではとおもってしまいますが
いえ ちがいます。
五十肩になるような人は仰向けに寝ると
肩がベッドから浮き上がっています。
肘はベッド面についてしまうので
その角度を維持するために力が入ります。
これも患部に力が入っている動作時痛です。
浮き上がった肩の下にクッションを入れると
楽になります。

患部を下にして横向きに寝ると
潰されることに抗するので
力が入り痛みます。

唯一痛みのない体勢は
患部を上にして腕を体側に沿わせてじっとしてることです。
でもちょっと動くと痛みが出るので
そのたびに目を覚まし
熟睡することができません。
お体の修復は寝ている間に成長ホルモンが活発に出ることで行われます。
睡眠が浅くなることがこの疾患が長引く理由のひとつです。

来院していただければその日から眠ることができます。


石灰沈着性腱板炎

同じような夜間痛のある症状に
石灰沈着性腱板炎
があります。
こちらの場合は安静時痛です。
体をどんなふうにしようが痛いです。
ズキズキと疼痛が続きます。
初期症状のうちに判別することは大事です

4.挙上障害

腕が上がらなくなります。
上げようとすると痛みが出るのと同時にギシギシとつっかかる感じがあります。
初期のこの感じを覚えておいてください。

五十肩の場合 他動的に人に持ち上げてもらっても上がりません。

腱板断裂

腕が上がらない 似た症状に 腱板断裂があります。
こちらは他動的には上がります。
持ち上げてもらったその手を離すと力が入らないので
ストンと落ちてしまいます。
五十肩と腱板断裂を区別することが大事です。

腱板断裂

5.結帯動作障害

五十肩の症状が進むと後ろに手を回すことができなくなります
帯を締めることができないので結帯動作障害といいます。

6.回旋障害

腕の軸を中心に外旋ができなくなります。
胸の全面が拘縮しています。

※このことは胸を開けなくなって 呼吸が浅くなっていることも表しています。

五十肩になるのはどんな人?

「 五十肩 」という通称の通り
昔は50代で発症することが多かったようですが四十肩 とも呼ばれるようになり今は若年化して30代20代でも発症することがあります。

性別差はありません。比較的男性が多いですが
女性もなります。

原因は?

加齢が原因と言われています。

症状のひとつに腕の挙上障害があります。
日常生活では腕を肩の高さより上げることはあまりありません。日常を振り返ってみてください。天井に近いところにハタキをかけた 天袋にへそくりを隠した…最近ありますか?
運動しない人は腕の挙上に関する筋肉が痩せていきます。
そこに疲れが溜まっていくと症状に繋がります。
ただ歳をとるということで発症要因とはならない筋量が減ってきたことが本来の原因です。
筋骨隆々の方でも使いすぎれば発症します。

「加齢のせいだね」
と言われて当惑されてる方がいらしたら
ご相談ください。
もう少し詳しくお話できます。

初期の痛みは上腕二頭筋腱です。

五十肩は上腕二頭筋の拘縮から始まります。
上腕二頭筋は長頭も短頭も肩甲骨に付着しているので
拘縮すると肩甲骨をひきつけて
上腕骨頭と肩甲骨の関節禍の間を狭くします。
関節の間が狭くなります。
これが肩が窮屈になってゴリゴリする感じの正体です。

「肩が痛いから肩が悪くなってるのだ」とせず
その正体 初期の原因は腕にあるとするのが
症状からの開放への近道です。

スマートホンも原因のひとつ

最近ではスマートホンの使いすぎも原因の一つです。

スマートホンは200gほどの重さです。
それを手に持って肘を曲げて顔に近づけてると
上腕二頭筋に負荷がかかっています。
その拮抗筋である上腕三頭筋にも伸展状態で負荷がかかります。

筋肉は伸びた状態で同じ姿勢を維持することが苦手です。
スマートホン操作の上腕三頭筋はその状態です。
肘頭の少し上を指で押してみてください。
ゴリゴリしているでしょう。
上腕三頭筋が固くなっている証拠です。
拮抗筋が固くなることはそのペアの筋に対して負荷になります。
よって上腕二頭筋の拘縮がさらに進み五十肩になっていきます。

上腕三頭筋

初期症状で何をすればいいか

肩が痛いときなにをすればいいか?
五十肩(肩関節周囲炎)のセルフケアです。

まずケガではないこと
受傷した心当たりがないこと
腱板損傷 石灰沈着性腱板炎でないことを
確認します。(診断には整形外科の受診が必要です。)

極初期の場合には痛みが軽くとも
腕をつって生活するぐらいがいいのです。
やってみると痛みがかなり軽減されるのがわかります。

セルフケア

自分でできる施術です。
患側の腕は机など台にのせて楽にします。
患側の腋へ反対側の手の親指を潜り込ませます。

その親指の先で上腕二頭筋の腱を探します。
ゲル状になってしまった間質液に埋もれ
最初は見つけられないかもしれません。
でもしつこくやれば緊張して固くなった腱を見つけることができます。
その腱を弾くようにリリースしてやります。
ある程度時間をかけます(5~10分)
そうすると… 
腕を上げてみてください。
先程よりも楽に上がります。

これだけでかなり改善されます。
おそらくその夜は痛みに邪魔されず寝られます。

でもすっきりとは治らないかもしれません。
まだ動かすと痛みが出るでしょうし
可動域も完全にはならない。
二頭筋だけでなく拮抗筋である三頭筋のリリースも必要です。
時間が経ってる場合は他にもリリースを必要とします。

スッキリさせるには はりきゅう筋膜リリースです。


あなたのご来院を
心からお待ちしております