大阪市東成区今里にあります鍼灸治療院リーチです。前脛骨筋の筋膜リリース的考察です。

  1. どこにあるの?
    1. 下腿の前面、足首の前側
    2. 起始部
    3. 停止部
    4. 支配神経
  2. どんな動き?
  3. 拮抗筋は?協力筋は?
    1. 拮抗筋
    2. 協力筋
  4. 関係する症状は?
    1. シンスプリント(脛骨過労性骨膜炎)
    2. 足の疲労やこわばり
    3. 足首の不安定感
    4. 腓骨神経麻痺

どこにあるの?

下腿の前面、足首の前側

前脛骨筋は、下腿の前面に位置し、膝の下から足首の前側にかけて走行しています。この筋肉は、歩行時に足を持ち上げるために重要で、足首を安定させる働きもあります。

起始部

前脛骨筋は、脛骨の外側表面から起始し、骨間膜(脛骨と腓骨の間にある膜)からも起始します。筋肉は脛骨の前面に沿って下方に走行し、足首に向かいます。

停止部

前脛骨筋の停止部

前脛骨筋の停止部は、内側楔状骨第1中足骨です。これらは足の内側に位置する骨で、筋肉は足首を通過してこれらの骨に付着しています。この筋肉は、足関節距骨下関節にまたがっており、足首の動きに重要な役割を果たします。

支配神経

前脛骨筋の支配神経は深腓骨神経(L4~S1)です。

どんな動き?

前脛骨筋は、主に足首の背屈(足首を上に引き上げる動き)と足の内反(足を内側に回す動き)に関与します。これらの動作は、歩行やランニングなどの日常的な動きに不可欠です。

  • 足首の背屈: 前脛骨筋は、足首を上に持ち上げる動作をサポートします。歩行時に足が地面に引っかからないように、足を持ち上げる動作で重要です。
  • 足の内反: 足首を内側に回す動作も前脛骨筋によって行われます。この動作は、足を安定させ、歩行時に足が内側に倒れるのを防ぎます。特に後脛骨筋と協力して、足の内側の安定性を保つ役割を担っています。

また、前脛骨筋は後脛骨筋とともに足のアーチ(特に土踏まず)を持ち上げ、足全体のバランスを保つ役割も果たしています。これにより、長時間の立位や歩行の際に足の疲労を軽減します。

拮抗筋は?協力筋は?

拮抗筋

前脛骨筋の背屈作用に拮抗する筋肉は、下腿三頭筋(腓腹筋とヒラメ筋)です。これらの筋肉は、足首の底屈(足を下に押す動き)を行い、前脛骨筋が足を引き上げる動きと反対の動作を行います。

協力筋

前脛骨筋の内反作用には、特に後脛骨筋が協力しています。後脛骨筋は足首の内側を安定させ、足のアーチを保持する働きを持ち、前脛骨筋とともに足を内反させます。また、長趾伸筋長母趾伸筋も前脛骨筋と共に足首の背屈をサポートし、足の動きを安定させます。

関係する症状は?

シンスプリント(脛骨過労性骨膜炎)

前脛骨筋が過度に使われると、シンスプリントと呼ばれる症状が発生することがあります。これは、脛骨の内側に痛みが生じる状態で、特にランニングや跳躍動作の多い運動をする方に見られます。前脛骨筋の過労が原因で起こりやすいです。

足の疲労やこわばり

前脛骨筋が緊張して硬直すると、足の前面に疲労感やこわばりを感じることがあります。長時間の立位や歩行後に足首の動きが鈍くなることがあり、これが日常生活での足の不快感や痛みにつながることがあります。

足首の不安定感

前脛骨筋が弱化すると、足首の安定性が損なわれるため、歩行中に足首が不安定になりやすくなります。この場合、足首が簡単に外側にねじれやすく、捻挫のリスクが高まることがあります。

腓骨神経麻痺

前脛骨筋を支配する深腓骨神経が圧迫されると、腓骨神経麻痺が発生することがあります。これにより、足首を引き上げる動作(背屈)が困難になり、足が地面に引っかかりやすくなります。これが原因で足首が不安定になったり、歩行に支障をきたすことがあります。


前脛骨筋は、足首の背屈と内反(回外)に大きく関与し、歩行やランニング時に重要な役割を果たす筋肉です。また、後脛骨筋と協力して足のアーチを支え、足の安定性を保っています。過度の使用や弱化により、シンスプリントや足首の不安定感などの症状が引き起こされることがあります。適切なケアを行うことで、これらの症状を予防・緩和することが可能です。


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解剖画像は「ヒューマン・アナトミー・アトラス」からの引用です。