大阪市東成区今里にあります鍼灸治療院リーチです。小胸筋の筋膜リリース的考察です。
どこにあるの?
胸の前面

小胸筋は、胸の前面に位置し、大胸筋の下層にあります。肩甲骨と肋骨をつなぐ深層筋で、肩や胸の動きに重要な役割を果たしています。
起始部
小胸筋の起始部は、第3〜5肋骨の前面から始まります。この筋肉は、胸の上部の数本の肋骨に沿って広がり、肩甲骨に向かって筋線維が伸びています。
停止部
停止部は、肩甲骨の烏口突起に付着しています。ここで肩甲骨に直接作用し、肩甲骨や肩関節の動きをコントロールします。小胸筋は、肩甲骨と肋骨をつなぎ、肩の安定性に大きな影響を与える筋肉です。逆に言うと小胸筋は肩周りの疾患ならどんなものでも関係しています。
支配神経
支配神経は内側胸筋神経(C8~T1)です。
どんな動き?
肩甲骨の下制と前方引き
小胸筋は、肩甲骨を下げる(下制)動作と、肩甲骨を前方に引く動作に関与します。これにより、肩を下げたり、前方に引き寄せたりする際に重要な役割を果たします。また、呼吸にも関与し、胸郭を引き下げることで呼吸をサポートします。
他の筋肉との協力
小胸筋の作用に協力する筋肉には、前鋸筋や広背筋が挙げられます。これらの筋肉が連動することで、肩甲骨の動きをサポートし、肩や腕の安定した動作を行うことができます。
字を書くとき筆をもつ腕をコントロールするのは主に小胸筋と言われています。
拮抗筋は?または協力筋は?
拮抗筋
小胸筋の肩甲骨を下げる動作に拮抗する筋肉は、僧帽筋上部です。僧帽筋上部は、肩甲骨を持ち上げる(挙上する)動作を行い、小胸筋の作用とバランスを取っています。
協力筋
小胸筋の動きに協力する筋肉としては、肩甲骨を前方に引く動きで働く前鋸筋が挙げられます。この筋肉とともに、肩を前に押し出す動作や呼吸運動をサポートします。
関係する症状は?
胸郭出口症候群
小胸筋が緊張すると、胸郭出口症候群という症状を引き起こすことがあります。この症状では、小胸筋が神経や血管を圧迫し、肩や腕、手にしびれや痛みが生じます。特に長時間のデスクワークや猫背の姿勢を取ることで、小胸筋が過度に緊張しやすくなります。
肩こりや肩の前面の痛み
小胸筋が硬直すると、肩の前面に痛みが現れることがあります。特に、肩を前に押し出す動作や、重い荷物を持つなどの繰り返し動作で小胸筋に負担がかかり、肩の動きが制限されることがあります。
加齢に伴い、小胸筋が硬くなりやすくなります。特に姿勢が悪い状態が長く続くと、筋肉の柔軟性が低下し、肩の可動域が狭まることがあります。さらに状況が進むと猫背姿勢になっていきます。
職業や生活習慣の影響
デスクワークやスマートフォンの長時間使用で肩が前方に突き出た姿勢が続くと、小胸筋が硬くなりやすく、肩や胸の不快感が増します。肩を使うスポーツ(特に野球や水泳)を行う方も、小胸筋が過度に使われて肩の痛みを引き起こすことがあります。
胸の前面を施術対象にしている院は少ないと思います。鍼灸治療院リーチでは、肩周りの疾患の場合小胸筋の筋膜リリースを一番はじめに行います。
あなたのご来院を
心からお待ちしております
解剖画像は「ヒューマン・アナトミー・アトラス」からの引用です。







