大阪市東成区今里にあります鍼灸治療院リーチです。姿勢や呼吸に深く関係する上後鋸筋の筋膜リリース的考察です。


どこにあるの?

背中の上部
上後鋸筋は、背中の上部に位置しており、主に胸椎と肋骨をつなぐ筋肉です。この筋肉は上部胸椎の周りに存在し、主に第2から第5肋骨に付着しています。背中の深部にあるため、他の背部筋肉に覆われています。
起始部
上後鋸筋は、第7頸椎1と第1から第3胸椎の棘突起(背骨の一部)から起始します。この部位から始まり、斜め下に向かって広がっていきます。
停止部
この筋肉は第2から第5肋骨に肩甲骨に潜り込んで停止します。これにより、胸椎と肋骨の動きを調整する役割を果たしています。
深層にあるか浅層にあるか
上後鋸筋は浅層筋に分類されますが、その上には僧帽筋や広背筋などがあり、手では届かない部分にあります。
支配神経
支配神経は肋間神経(胸神経の枝)です。
どんな動き?
肋骨の動きに関与

上後鋸筋は主に肋骨を引き上げる働きをします。特に、呼吸時において吸気時に肋骨を持ち上げ、胸郭を広げる動作を助けます。この動作は深い呼吸をサポートし、肺が拡張しやすくなるように機能します。これに協力する筋肉には、外肋間筋や横隔膜などが挙げられます。
拮抗筋は?協力筋は?
拮抗筋
上後鋸筋の主な動きである肋骨を引き上げる動作に拮抗する筋肉は、内肋間筋です。内肋間筋は肋骨を引き下げ、呼気時に胸郭を収縮させる動きを担います。
協力筋
上後鋸筋の肋骨を引き上げる動作には、外肋間筋や斜角筋群が協力します。これらの筋肉も同様に吸気時に働き、胸郭を広げて呼吸を助けます。
関係する症状は?
呼吸が浅い
上後鋸筋が過度に緊張している場合、呼吸が浅くなることがあります。特に、デスクワークや長時間の同じ姿勢が原因で背中や肩周りの筋肉が硬直すると、この筋肉が影響を受け胸郭が十分に広がらず、呼吸が浅くなることがあります。
慢性的な背中の痛み
上後鋸筋の緊張や硬化は、肩甲骨や背中の上部に慢性的な痛みを引き起こすことがあります。
肩こりや首の痛み

上後鋸筋は背中を横方向に走る筋肉のためさらに深層にある縦方向の筋肉に重なります。上後鋸筋の張りは、頭板状筋・頚板状筋の可動域を制限し首残りや痛みに関係します。上後鋸筋自体が深層部にあるため、通常のマッサージでは効果が薄いことが多いです。
上後鋸筋の緊張や機能不全が、呼吸や姿勢、慢性的な痛みの原因となることがあります。鍼灸治療でこの筋肉のケアを行うことで、呼吸や背中の柔軟性の改善が期待できます。
あなたのご来院を
心からお待ちしております
解剖画像は「ヒューマン・アナトミー・アトラス」からの引用です。








