ぎっくり腰 の対処法

大阪市東成区今里にあります
鍼灸治療院リーチです。
自分でできる範囲の
ぎっくり腰 の対処法です。


※ここに書かれていることはあくまで目安です。
確定には医師の診断が必要です。

  1. 痛みの判断
    1. 安静時痛
    2. 動作時痛
      1. 安静時痛に見える動作時痛
        1. 座っても痛い!
        2. 寝ても痛い!
      2. 息をしても痛い!
  2. 患部を限定する
    1. どこが痛い?
    2. 冷却は氷嚢で
    3. 患部がはっきりしてくる
    4. ぎっくり腰は筋筋膜性腰痛2
  3. 治療院の仕事はここからです。
  4. ぎっくり腰の原因
  5. ぎっくり腰が再び起こらないようにするのが鍼灸院の仕事です。

「ぎっくり腰」は診断名ではなく通称です。
筋筋膜性腰痛ともいわれます。

痛みの判断

「イテッ!」と
背中に急に痛みを感じたら
まず次のことを確認してください。

・安静時痛 じっとしてても痛いのか
動作時痛 力が入ったときだけ痛いのか

安静時痛

何もしなくても
うずくように痛い
場合は
骨折など骨に異常がある場合です。
ころんだぶつかった高いところから落ちたなど
受傷した心当たりがある場合は
すみやかに整形外科を受診してください。

もう一つは
内臓の病気の可能性もあります。
膵炎 胆石 腎臓結石 胃潰瘍etc
は鋭い痛みを発します。
ふだんからその傾向があったり
かかりつけ医や健康診断などで
指摘されている場合は
すみやかに医師を受診してください。

動作時痛

動きがあるとき
筋肉に力が入ってるときに
痛みが出るのが
筋筋膜性腰痛
いわゆるぎっくり腰です。

しかし力を抜くということは
できているように見えて
案外難しいことです。

安静時痛に見える動作時痛

座っても痛い!

座ってても痛いのだから
安静時痛のようにみえます。
座位は何もしていないようですが
背中に力を入れ支えています。
背もたれなどを利用して
息を吐きながら力を抜いて
患部の痛みを確かめてください。

寝ても痛い!

寝てても痛いのだから…
仰向けで寝ると痛みはでます。
患部が圧迫されます。
太ももの重みで引っ張られて
腰に力が入ります。

横向きになって寝てみます。
左右どちらか楽になる向きがあるはずです。

骨盤の高さの分 脚の重みで
患部が引っ張られるときは
膝の間に座布団などを入れると
楽になります。

※立ち上がる時のために支えになるスツールをそばに用意しておきましょう。

息をしても痛い!

痛みが背中の上の方にある場合
息を吸うだけでも痛みが走ります。
「肋骨が折れたか?」
「肺に穴があいたか?」
と勘違いしそうですが
脊柱起立筋には横に広がって
肋骨で停止するものもあります。
大きく息を吸うと胸郭が広がり
その部分が引っ張られ痛みます。

横になって枕やクッションを使って楽な体勢を探してください。ゆっくり息をしながらうまく力を抜いて痛くなければ筋筋膜性の症状と考えてもいいでしょう。

※このページに書かれていることはあくまで目安です。確定には医師の診断が必要です。

患部を限定する

どこが痛い?

発症直後は左右どちら側が悪いのかわからないことがあります。

背中に手をまわして手の甲1
患部と思われるあたりにあて
温度を確かめてください。
他の部分よりも熱い部分を探し出します

冷却は氷嚢で

ビニール袋に氷と水を入れた簡易の氷嚢

ビニール袋に氷を入れて
同量の水を入れてください。
簡易の氷嚢ひょうのうです。
氷が溶けていくことによって
0℃以上の温度が保たれ
凍傷を防げます。

※保冷剤は使わないでください。肌面が0℃以下になって凍傷の危険があります。※湿布や冷感ジェルは冷たい感じがするだけで冷却にはなっていません。氷嚢でガツンと冷やしてください!

タオルを一枚挟んで患部に当て
冷たさが気持ちよく感じるなら冷却します。

※炎症がなければ
 冷たさは心地よく感じません。
 中止するか場所を変えてみましょう。

冷却を始めてから15分ぐらいで
冷たさが痛みに感じつらくなります。
そこを乗り越え25~30分を限度に続けます。

患部がはっきりしてくる

冷却すると
受傷直後は漠然としていた患部が
背骨に対して右左どちらにあるか
確認できるようになります。
「この部分が悪いんだ」
とご自身で確認できれば
いったん冷却完了です。

どこに力が入ると痛いのか
わかるようになり
ゆっくりなら立ち上がって
歩けるようになります。

コルセットやテーピングをすることで
より動けるようになりますが
でもまだ安静にしてください。
階段の上り下りや重いものを持つなどは
避けてください。
湯船につかっての入浴もまだです。

使いすぎるとまた炎症がぶり返します。

ぎっくり腰は筋筋膜性腰痛2

ぎっくり腰の痛みは
筋肉の炎症です。
「腰部捻挫」
と呼ばれることもあります。
まずはその炎症を
抑えなければいけません。

「直後はアイシング」

を覚えておくと以降の対処が用意になります。

治療院の仕事はここからです。

ここまでならご自身でもできます。
コルセット等で保護して
熱感がぶりかえせばまた冷却して
動きを抑え気味の日常生活をしていれば
「日にち薬」で痛みは治まります。

でもぎっくり腰の筋筋膜の炎症は
結果であって原因ではありません。

ぎっくり腰の原因

ぎっくり腰の原因には
・悪姿勢などが影響してる運動器的なもの
・暴飲暴食などのお腹の不調からくるもの
があります。
経験から言うと両方が同時に関係している場合が多いです。

デスクワークが多く
運動不足で座りっぱなしでいると
体がこわばりさらに猫背になります。
猫背気味に生活をしていると
引っ張られた筋肉はちょっとした負荷で
故障を起こします。

食べ過ぎ飲みすぎが続くと
体腔の隙間を確保するために
体を歪めます。
また消化器官の不調は腹膜を介して
体の表面に出ます。

こういった原因を突き止めて

ぎっくり腰が再び起こらないようにするのが鍼灸院の仕事です。

  1. 手のひらよりも甲のほうが熱の変化に敏感です ↩︎
  2. 骨には以上はないという意味が含まれています。 ↩︎

あなたのご来院を
心からお待ちしております