MCトレーニング

大阪市東成区今里にあります
鍼灸治療院リーチです。
マルチカフトレーニングの紹介です。

MCトレーニングとは

加圧トレーニングの一種で
「速筋」を鍛えることができます。

「遅筋」 と「速筋」

「遅筋」とは動きの遅い筋肉繊維のことで
日常生活やウオーキングなどの軽い運動は
遅筋を使用する範囲内でまかなわれます。

「速筋」は瞬間的なダッシュや重量を持ち上げるなど最大筋力を発揮するときだけ使用されます。

逆に言うとトレーニングにおいて
速筋を鍛えるのは高負荷が必要とされ
非常に難しいのです。

そこで考案されたのが加圧トレーニングです。

腕や足の筋肉のつけ根を締め付け加圧
動脈の血流量を調整し駆血することで
脳に高負荷がかかっているように見せかけ
速筋を使う指令を出させます。

加圧することで低負荷でも速筋を使用し鍛えることができます。

速筋を鍛えるのにこれしかないと思われるような効果的なトレーニング方法で一時はものすごく流行りました。

ただちょっと難しい…
筋トレに本気で取り組んでいる人には理解もできるしトレーナーの助言に従うこともできるのですが興味本位でやってみただけの人はめんどくさくてやめたという方が多いのじゃないでしょうか?

従来の加圧トレーニングはスロトレ

加圧トレーニングは「スロートレーニング」です。
ゆっくりとしか動かせない。ターゲットにした筋肉を伸展と屈曲の決まったストロークで動かすしかできないものでした。

なぜそうなるのか?
筋肉のつけ根で動脈を止めて駆血状態を作り出しているため微妙な調整に時間がかかるうえに激しく動かすと血流が漏れてしまうのです。
加圧トレーニングのジムに一時間ほどいたのにトレーニング自体はほんのちょっとで物足りなかったと感じた人もいるでしょう。

従来の加圧トレーニングは駆血しても血流が漏れやすい
従来の加圧トレーニングはスピードトレーニングすると血流が漏れ出てしまいます。

同じ駆血トレーニングでもマルチカフを使うと

カフを使って筋肉を包み込むようにすることでもっと簡単に駆血トレーニングが行なえます。

cuffカフ とは血圧計に使う帯状の空気袋のことです。
空気圧によって筋肉全体を締め付けます。

止めるのは動脈の血流ではなくより表面に近い 静脈の血流です。

マルチカフならスピードトレーニングしても駆血した血流は漏れにくい
カフが止めるのは静脈血です。

➀締め付けると血流が制限され毛細血管の血流はほとんど止まります¹⁾。

➁その状態でトレーニングを始めるとまず遅筋が働き²⁾有酸素運動により筋肉内の酸素を消費し低酸素化します。ほぼ酸素を使い切るまで約40秒³⁾かかります。

➂低酸素状態で遅筋の活動が制限されると速筋が活動を開始し乳酸などの代謝産物を産生⁴⁾します。

注釈

¹⁾筋肉全体を覆うことによってより外側にある静脈が圧迫され心臓へ戻ろうとする血流が止められます。
この時点ではまだ動脈は血液を送り込もうとしているため筋肉内で血が貯まる[貯血]の状態になります。

²⁾1973年に明らかにされた「サイズの原理」によると「負荷が軽いときは遅筋から使われる」という原則があります。
例えば 日常生活やウォーキング・ジョギングでは最大筋力の20%程度しか使われず、ほぼ遅筋でまかなわれています。速筋を鍛えるのは難しいのです。

³⁾従来の加圧トレーニングでは低酸素状態になるまで2~5分待たねばならずさらに速い動きをすると低酸素が維持できないというデメリットがありました。

すぐに取り掛かれることと 
スピードトレーニング
できることが
MCトレーニングの強みです。

⁴⁾疲労物質であるといわれてきた乳酸ですが
今ではその濃度が筋肉内の受容体に感知され
そこからの信号が脳下垂体へ作用し
 成長ホルモンが分泌されるとわかってきました。
貯血された状態の筋肉内では
異常に高濃度の乳酸がたまるため
脳が勘違いを起こして
多量の成長ホルモンが分泌されるのです。

成長ホルモンは
さらにコラーゲンの産生も促し
 美容にも効果があります。

速筋を鍛える理由

速筋は瞬間的に大きな力を出す瞬発性のある筋肉です。

スポーツ競技者は鍛えれば鍛えるほど他者より優位になります。

日常生活でも転びそうなとき姿勢を整えるなどいざというときに使う反応する筋肉です。

MCTは年齢を選びません。むしろ運動から遠ざかっている高齢者の方に受けていただきたい。
速筋をターゲットにして鍛えることで運動が習慣にない方でも日常の動きが変わります。
それは立ち居振る舞いにも影響して若々しさにつながります。

MCトレーニングが効果的な人

  • これからスポーツを始めようと思っているが筋力体力に不安のある方
  • すでにスポーツに取り組んでいて部分的に鍛えたい部位のある方
  • 怪我や病気で長期間の安静を強いられたが復帰しリハビリの一環として
  • やせたい 細マッチョになりたい方
  • 姿勢が悪い 歩き方がおかしいと人に言われるまたふらつく方
  • 慢性的な肩こり腰痛を解消したい方
  • 下半身のむくみを解消したい方
    (妊婦の方は治療コースでお待ちしております)
  • ジムで本格的に鍛えているが停滞している

当院でのトレーニングの進め方

血圧測定

体幹力検査:片足立ち 立ち上がり検査 歩行検査

RIP:大腿にカフを巻いての局所的虚血プレコンディショニング・遠隔虚血プレコンディショニング MCTでの治療モードにあたります。

MCトレーニング
基本は40秒以上駆血状態で低負荷のトレーニングをしてもらったあとできる限り頑張ってもらいます。酸素を使い切ったあとの頑張りが速筋を鍛えることになります。

例)

大腿:スクワット(ワイド)、レッグレイズ、レッグカール、

下腿:カーフレイズ、シッティングカーフレイズ、つま先上げ

腹筋:ボールを使ったシットアップ、丹田呼吸

上半身:カール、トライセプス、ダンベルフライ、プッシュアップetc

以上をMCで行った後 10分ほどの有酸素運動 全身に血液をめぐらせるためのクールダウンを行います。

・お着替えはご用意していません。お持ちいただくか動きやすい服装でいらしてください。

・ 高負荷のフリーウエイトは使用しません。

・一度受けるだけでもお体にかなりの変化を感じられますが1~2回/週を3ヶ月程度続けると効果的です。

MCトレーニングだけではボディビルダーのようにはなれません。成長ホルモンを促して有利にはなりますが究極の体作りにはオールアウトを目指した特別なトレーニングが必要です。

このページのまとめ

・MCTは速筋を鍛えるマシンです。
・普段遣いの遅筋  速筋を鍛えるのは難しい。
・従来の加圧トレーニングはスロトレ。
・MCTはスピードトレーニングが可能。
・成長ホルモン、コラーゲンも産生する。
・筋力体力に不安、鍛えたい場所のある人、痩せたい、姿勢が悪い、慢性的な肩こり腰痛、足もとのむくみ、ジムで鍛えているが停滞している におすすめ。

あなたのご来院を
心からお待ちしております